喪中見舞いにお線香を贈った、わたしの想い

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昨年12月のことでした。

ある方から喪中ハガキをいただいて、迷いに迷って、喪中見舞いにお線香を贈りました。

とっても親しくしていた方だったの。

 

実はね、昨年10月だったか11月に、その方とお会いする約束をしていました。

でも直前に、お父様がご病気で危篤だと連絡があったのです。

当然、そのお約束は延期。

「私は全く問題ないので、どうぞお父様に寄り添って差し上げてくださいませ」とお返事しました。

 

そんな事情なので、私はしばらく連絡を控えていました。

そして、12月に喪中ハガキが届いたのです。

 

私の母も、病気で亡くなっています。

もうじき、7年。

自分が母を見送った時のことを思い出し、その方の心中に思いを馳せてしまいました。

 

病気で親を亡くす…。

突然死とは違って、事前に覚悟はできます。

でも、最期の時を迎えるまでに、何ができるのか?

何をしなければならないのか?

 

見送る側の、家族との連携が必要です。

そして、親族への連絡。

いろいろありました。

 

完全看護の病院だったけれど、我が家は交代で「付き添い・泊まり込み」をしました。

主治医の先生が、そうしたほうがいい…と仰ったので。

 

我が家は父が奔走して、葬儀屋さんへ相談に行ったり、市役所やケアマネさん、デイサービスでお世話になっていた介護施設などへの連絡などもしていました。

 

人、ひとりが亡くなる…というのは、本当に大変なことでした。

 

だから「父が危篤でね…」というご連絡をいただいた時は、「おつらいですね」と受け止めることしかできませんでした。

そして、「せめて少しでも、ご自身を労う時間もお持ちくださいね」と添えるのが精一杯でした。

 

喪中ハガキが届いた時は、「そうか…、やっぱりお亡くなりになったのね」と事実を静かに受け止め、「今、どんなお気持ちでいらっしゃるのだろう?」と思いを馳せました。

「何かお慰めできることはないかしら?」と考えていたら、とあるCMの言葉が頭に浮かびましたよ。

 

喪中ハガキが届いたら、御進物にお線香を。

 

御進物のお線香って、どこで求めたらいいの?

仏教だったらお線香でも良いけれど、他の宗教だったら?

それに、お線香って好みもあるだろうし…。

 

でも、仏教徒だったら、お仏壇にお供えするお線香は毎日のことだから、あっても困らない。

それに、お菓子は重なると困るだろうし…。

と言って、現金だと余計な気を遣わせてしまうし…。

 

一か八かの賭けで、お線香を贈ることにしました。

故人を偲び、遺された彼女とお母様の気持ちが少しでも癒えるように願いを込めて…。

 

 

その後、お会いする約束がかなって、お話をすることができましたよ。

会うなり「お気持ち、ありがとう…」と言われ、私は「この度はご愁傷さまでした」とお悔やみの言葉を述べるのが遅れてしまいました。

それでも、お父様のご最期のこと、遺されたお母様とどうお過ごしになられているのか?などをお伺いしながら、「私の母が亡くなった時も大変だったから…」と、次から次へと話が続きました。

 

お線香については、「とっても良い香りで、癒やされましたよ」と言っていただけました。

お母様が気に入ってくださったそうです。

「ご迷惑だったらどうしよう…と思ったのだけど、せめてもの気持ちで…」と伝えることもできました。

 

あれから1年。

そろそろ一周忌も終わった頃かな。

夏にお会いした時には、お元気そうだったけれど…。

もう年末になるね。

年賀状でご挨拶もいいけれど、その前に、一度お手紙を書こうかしら。

 

御進物のお線香。

賛否両論あるようですが、私は贈ってみました。

きっとお相手との関係性によって、反応も異なるのでしょうね。

 

本日は「喪中見舞いにお線香を贈った、わたしの想い」を書いてみました。

長文にお付き合いくださり、ありがとうございます。

お粗末様でした。

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琴子

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生きているのがつらい日々。それでも、書くことが生きる力になると信じて、ブログを始めました。

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琴子

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「わたし、生きていてもいいのかしら?」と悩むほど、生きることが苦しいです。 人生に未練たらたらなのに…。 何者にもなれないけれど、生きた証を綴っていきます。 書くことが、生きる力になると信じて…。

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